瑠璃光寺〔国宝・史跡〕 -山口県山口市香山町-
2020 / 04 / 29 歴史コラム
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瑠璃光寺(るりこうじ)は、曹洞宗の寺院で、山号は保寧山といい、防長屈指の大寺です。境内は香山(こうざん)公園と呼ばれ、五重塔を中心として、桜や梅の名所にもなっています。五重塔は国宝に、毛利家墓所は国の史跡に指定されています。
瑠璃光寺は、文明3年(1471)、陶弘房の夫人が夫の菩提をとむらうために、山口市仁保高野に創建した寺で、はじめ安養寺といいましたが、明応元年(1492)に瑠璃光寺と改められました。
現在の瑠璃光寺の場所には、室町時代、大内義弘が香積寺を造立しました。義弘は応永6年(1399)足利義満に敗れて戦死し、義弘の弟大内盛見が兄を弔うために五重塔の建立し、五重塔は香積寺の遺構です。江戸幕府となり、慶長9年(1604)、毛利輝元が香積寺を萩に移したため、この地に瑠璃光寺が移転しました。
瑠璃光寺は、大内氏全盛期の大内文化を伝える寺院であり、国宝の五重塔は奈良県法隆寺、京都府醍醐寺にある五重塔と並び、日本三名塔の一つに数えられますが、室町中期における最も秀でた建造物と評されています。
ここは「西の京・やまぐち」観光のシンボルとして、優雅な大内文化を今に伝えています。
地図-瑠璃光寺
山口市観光情報サイト「西の京 やまぐち」
2020-04-20
瑠璃光寺五重塔(国宝)
瑠璃光寺本堂
香山公園
香山墓所「萩藩主毛利家墓所」(国指定史跡)
撮影日:2020年04月07日