豊田佐吉記念館〔市指定史跡〕 -静岡県湖西市山口-
2020 / 10 / 19 歴史コラム
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豊田佐吉記念館(とよださきちきねんかん)は、トヨタグループの創業者豊田佐吉の生誕地に開設された記念館です。展示室、母屋、生家などと、裏山、展望台が整備され、佐吉の生涯を偲ぶことができます。
豊田佐吉は慶應3年(1867)にこの地に生まれました。貧しい農村を見ながら、発明を通して日本を裕福な国にしようと考えた佐吉は、明治23年(1890)豊田式木製人力織機を発明し、大正15年(1926)トヨタ自動車の前身である豊田自動織機製作所(現在の豊田自動織機)を創設しました。佐吉は独自で織機のことを学び、改良に改良を重ね、遂に世界最高水準の織機を作り上げました。そのたゆみない研究と創造の精神が、現在のトヨタグループに受け継がれており、この記念館はトヨタの社員研修にも使われるようです。
展示室には、佐吉が発明した織機や、その生涯を解説するパネルが展示されており、佐吉とその息子喜一郎を紹介するビデオも見ることができます。裏山の遊歩道を登ると展望台があり、浜名湖の一部や晴天時には富士山を見ることもできます。生家の隣にある休憩室では、機織りの体験も出来ます。
地図-豊田佐吉記念館
豊田佐吉記念館
湖西市観光振興協議会
撮影日:2020年09月18日