本土寺〔日蓮宗〕山号長谷山 -千葉県松戸市平賀-
2020 / 12 / 20 歴史コラム
目次
- -シェア
本土寺(ほんどじ)は、千葉県松戸市平賀にある日蓮宗の名刹で、山号は長谷山。「あじさい寺」「四季花の寺」として親しまれています。春の桜、夏のあじさい、花菖蒲、秋の紅葉の時期は特にすばらしく、多くの方が参詣します。
本土寺は、元は豪族平賀忠晴の屋敷跡だったと伝えられます。平賀氏は源氏の名門で、家中から日蓮門人、日朗、日像、日輪を輩出しました。建治3年(1277)、日蓮聖人の篤信者で時の領主曽谷教信の協力を得て法華堂を建立し、日蓮上人の高弟日朗(にちろう)を導師として招き、開堂したたことに始まります。
同じく日朗の開創した池上の長栄山本門寺、鎌倉比企ヶ谷の長興山妙本寺と並び「朗門の三長三本」と呼ばれ、かつては宗門屈指の大山としてその山容を誇っていました。しかし、不受不施の法難と明治維新の廃仏毀釈運動により、その偉容は衰退してしまいました。
本土寺の「本土」とは、「我此土(わがこのど)」つまり、お釈迦様がお住まいになる国土を意味しています。本土寺の草木・花々は、仏土を鮮やかに彩る「宝樹」とされ、「心の安らぎ」へ導くという祈りが込められています。
地図-本土寺
本土寺公式HP
松戸市観光協会
撮影日:2020年11月26日