南湖公園〔国指定史跡・名勝〕 -福島県白河市南湖-
2021 / 11 / 20 歴史コラム
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南湖公園(なんここうえん)は、寛政の改革で知られる12代白河藩主 松平定信によって享和元年(1801)に築造された日本最古といわれる「公園」です。大正13年(1924)に「南湖公園」として国の史跡・名勝に指定されました。
定信は、「士民共楽(武士も庶民も共に楽しむ)」という理念のもと、身分の差を越え、誰もが憩える地を造りました。また、「共楽亭」という茶室を建て、庶民と楽しみを共にしたと伝えられています。
「南湖十七景」は、定信が大名庭園に作られる「名所」と同様に、南湖の周囲に十七の景勝地を選びました。景勝地には和漢二つの名称を付け、その景勝を詠んだ和歌と漢詩を、親しい公家や諸国の大名・儒者に依頼し、寄せられた和歌・漢詩を一石に刻んだ「南湖碑(南湖十七景詩歌碑)」を建立しました。 南湖は一周約2km、散策する際、点在する石碑と詠まれた景色を楽しむのがおすすめです。
四季折々の花と緑と水が織りなす美しい風景は、200余年の時を経てもなお、白河市民をはじめ、多くの観光客を魅了し続けています。
地図 – 南湖公園
南湖公園 – 白河観光物産協会HP
撮影日:2021年11月11日