高山市三町〔重要伝統的建造物群保存地区〕 -岐阜県高山市-
2022 / 01 / 20 歴史コラム
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三町(さんまち)は岐阜県高山市中心部の古い町並みで、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
この街を築いたのは、初代飛騨高山藩主 金森長近。当時この地を支配していた三木氏を滅ぼし、天正14年(1586)飛騨国3万3千石の領主となりました。長近は、天神山古城(現在の城山)に飛騨高山城を築き、同時に城下町を整備しました。高台を武家地、一段低いところを町人町としました。また、東側には寺社を移築・建立しました。
金森氏の統治は6代107年間続きましたが、元禄5年(1692)出羽国上ノ山(山形県上山市)に国替えとなりました。その後幕府直轄地となり、代官は関東郡代の伊奈半十郎忠篤が兼任、金沢藩主の前田綱紀が高山城在番を命ぜられました。元禄8年(1695)幕府からの命で高山城は破却され廃城となりました。幕府直轄時代は177年間続き、江戸から来た代官は、高山陣屋で政治を行いました。
日本三大美祭のひとつ「高山祭」は、春の山王祭(日枝神社)、秋の八幡(櫻山八幡宮)の総称で、「高山祭」の屋台は、春・秋ともに国の重要有形民俗文化財に指定されており、飛騨の匠の技を今日まで伝えています。また、「高山祭の屋台行事」はユネスコ無形文化遺産に登録されています。
地図 ‐ 飛騨高山古い町並 三町伝統的建造物群保存地区
飛騨高山観光公式サイト
撮影日2021年2月13日