松本城(国宝・史跡) -長野県松本市-
2022 / 04 / 20 歴史コラム
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松本城は、現存する五重六階の天守の中で日本最古で天守は国宝に指定されています。黒を基調とした引き締まった姿は、背景の北アルプスの山々によく映え、見事な景観を見ることが出来ます。
松本城は、永正年間(1504-1520)信濃守護小笠原氏が林城を築城し、その周りを取り囲むように支城が構えられ、その一つとして深志城が築城されたのが始まりといわれています。
その後甲斐の武田信玄に小笠原長時が放逐され、信濃支配の拠点としましたが、 天正10年(1582)本能寺の変の混乱に乗じて、小笠原貞慶が深志城を回復し、その名を松本城と改めました。
豊臣秀吉の天下統一に伴い徳川家康が関東へ移封されると、小笠原氏も家康に従い下総へ移りました。秀吉は石川数正を松本城に封じ、数正、康長父子は、城と城下町を整備し、近代城郭としての基盤を固めました。天守の築造年代は、文禄2~3年(1593-4)と考えられています。