端島-軍艦島(世界遺産) ‐長崎県長崎市高島町‐
2023 / 12 / 20 歴史コラム
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通称軍艦島の名で呼ばれる端島は、長崎港の18Km沖合の海底炭鉱の島で、明治から昭和49年の閉山まで炭鉱の島として栄えました。もともと小さな岩礁でしかなかった端島は、度々の埋め立てで拡張し、南北約480m、東西約160m、周囲約1,200m、面積約65,000㎡となり、周囲は岸壁で囲まれました。当時としては珍しい高層鉄筋アパート、学校、病院、映画館など、生活に必要な諸施設が建ちならび、その外観が軍艦「土佐」に似ていたことから「軍艦島」呼ばれるようになりました。平成27年(2015)「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船、石炭産業」の構成資産の一つとして世界文化遺産に指定されました。日々劣化の進みつつある建造物は、いつ崩壊してもおかしくない状態です。興味のある方はできるだけ早く見学されることをおすすめします。軍艦島の上陸ツアーは長崎港の5つの海運会社が行っていますが、軍艦島に行く前に高島に立ち寄り、石炭資料館を見学する海運会社を選ばれることをおすすめします。軍艦島は長崎湾の外海にある孤島のため、風波の影響を受けやすく、クルーズ船が出港しても上陸できないことが多々あります。天候が比較的穏やかな季節を選ぶとよいと思います。
撮影日2023年12月07日