払田柵跡(国指定史跡) ‐秋田県大仙市払田‐
2024 / 09 / 20 歴史コラム
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払田柵跡(ほったのさくあと)は、古代城柵官衙(じょうさくかんが)遺跡で、平安時代の初めころ(約1,200年前)、律令国家がこの地方の統一を進めるために造った、政治的・軍事的拠点で、また儀式の場としての役割を持っていたと考えられています。外柵(がいさく)と呼ばれる、角材(高さ3.6m、縦・横30cm)を並べた材木塀は総延長約3.6km、遺跡の総面積は約87.8haにもなる広大な遺跡です。創建に使われた角材は、年輪の研究から延暦20年(801)ころの伐採と判明し、この遺跡はほぼその頃に創建されたものと考えられています。歴史書や古文書になどに関連記事がないことから、歴史上の名称が未だ解明されておらず、河辺府説や雄勝城説など様々な説が考えられています。昭和6年(1931)、秋田県内で初めて国史跡に指定されました。
地図:払田柵跡
国指定史跡 払田柵跡
撮影日 2023年09月18日