春日大社(世界遺産) ‐奈良県奈良市春日野町‐
2024 / 11 / 20 歴史コラム
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春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良公園内にある神社で、春日山原生林(国の特別天然記念物)を背景に御蓋山(春日山)の麓に建立されています。全国に約1000社ある春日神社の総本社で、世界遺産「古都奈良の文化財」に登録されています。神護景雲2年(768)、称徳天皇の勅命により、平城京の守護と国民の繁栄を祈願する為に創建され、藤原氏の氏神でもあります。主祭神は、向かって右から、武甕槌命(第一殿)、経津主命(第二殿)、天児屋根命(第三殿)、比売神(第四殿)で、本殿(国宝)として整備されました。古来、天皇や上皇の崇敬が篤く、関白をはじめ多くの貴族が参拝し、数多くの品々を奉納し、その所蔵は約3000点におよび、その点数と質の高さから春日大社は「平安の正倉院」とも呼ばれます。