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稲村城跡(国指定史跡) ‐千葉県館山市稲‐

稲村城跡(国指定史跡) ‐千葉県館山市稲‐

稲村城は、天文3年(1534)里見家の内乱によって里見義豊が滅ぼされるまでの、前期里見氏の居城でした。標高64mほどの丘陵地帯に築かれた城は、東西2km、南北1.5kmに及ぶ大規模なもので、安房国の統治を見据えたものでした。城は城山といわれる主郭部と南に続く舌状丘陵地で構成され、天然の良港館山湾を西に望み、安房国随一の穀倉地帯館山平野を見下ろすの場所に配し、上總進出の足掛かりの地として位置づけられました。ところが「天文の内乱」で嫡流の義豊は破れ、勝利を治めた庶流の義堯が家督を奪い、本城を滝田・宮本方面に移したため廃城となりました。稲村城は、戦国前期の城の姿を今なお残す貴重な城郭でもあります。

地図:稲村城跡
国指定史跡 里見氏城跡 稲村城跡(館山市)
撮影日 2024年11月28日

稲村城(東面)
稲村城東面
稲村城登り口
稲村城登り口
稲村城稜線
稲村城主郭へ
稲村城堀切
稲村城堀切
稲村城主郭
稲村城主郭部  館山湾や富士山を望む

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