金鳳山平林寺(天然記念物・名勝)– 埼玉県新座市野火止
2025 / 11 / 20 歴史コラム
目次
-
-シェア
金鳳山平林寺(きんぽうざんへいりんじ)は、臨済宗妙心寺派の修行道場で、伽藍の囲む境内林は武蔵野の雑木林の面影を残すものとして、国の天然記念物に指定されています。 岩槻にあった平林寺は、寛文3年(1663)松平信綱の遺命によって、現在の野火止の地に移されました。徳川家康の関東入部に伴い、家臣として上京した大河内秀綱は、平林寺の大檀那でしたが、秀綱の孫で松平家の養子となった松平伊豆守信綱は、三代将軍家光、四代将軍家綱のもとで幕府老中を務めました。その一族は代々大河内松平家廟所で供養され、平林寺が同家の菩提寺となっています。また、この地には、信綱が開削した玉川上水から分水された野火止用水が流れ、平林寺にも平林寺堀が引かれています。境内は埼玉県の名勝、境内林は国の天然記念物に指定されています。


















