稲村城は、天文3年(1534)里見家の内乱によって里見義豊が滅ぼされるまでの、前期里見氏の居城でした。標高64mほどの丘陵地帯に築かれた城は、東西2km、南北1.5kmに及ぶ大規模なもので、安房国の統治を見据えたものでした。城は城山といわれる主郭部と南に続く舌状丘陵地で構成され、天然の良港館山湾を西に望み、安房国随一の穀倉地帯館山平野を見下ろすの場所に配し、上總進出の足掛かりの地として位置づけられました。ところが「天文の内乱」で嫡流の義豊は破れ、勝利を治めた庶流の義堯が家督を奪い、本城を…
春日大社の境内は、古代から神域とされていた御蓋山一帯に広がり、原始林を背景に鮮やかな社殿が鎮座しています。縁結びのご利益があるといわれていますが、雨降る日でも多くの観光客が訪れていました。詳しくはこちら…
春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良公園内にある神社で、春日山原生林(国の特別天然記念物)を背景に御蓋山(春日山)の麓に建立されています。全国に約1000社ある春日神社の総本社で、世界遺産「古都奈良の文化財」に登録されています。神護景雲2年(768)、称徳天皇の勅命により、平城京の守護と国民の繁栄を祈願する為に創建され、藤原氏の氏神でもあります。主祭神は、向かって右から、武甕槌命(第一殿)、経津主命(第二殿)、天児屋根命(第三殿)、比売神(第四殿)で、本殿(国宝)として整備されました。古来…
岐阜県白川郷と富山県五箇山の合掌造り集落は、県境を挟んで南北に位置します。白川郷は規模が大きく観光地化も進み、観光客も多く賑やかですが、五箇山は静かな環境が残されています。それぞれの良さがありますので両方訪ねるのがおすすめです。
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岐阜県と富山県の県境付近の山あいを流れる庄川のわずかな河岸段丘にある菅沼集落には、現在9戸の合掌造り家屋が残っています。合掌造りは、日本有数の豪雪地帯という厳しい自然環境に耐える住まいであり、養蚕や塩硝作りという仕事の場として、頑強な構造で合理的な家屋が発達しました。日本の原風景ともいうべき山村の景観も含めて、ありままの自然に抱かれた合掌造り家屋と、のどかで閑静な環境を今に残しています。同村の相倉合掌造り集落とともに、昭和45年(1970)に国の史跡指定を受け、平成6年(1994)に重要…
払田柵跡は、古代城柵遺跡ではかなり規模が大きく、見た目を意識した造りは、横手平野の中でひときわ引き立ち、迫力があります。律令国家が東北地方支配に向けた意思の強さを感じる遺跡です。詳しくはこちら…
払田柵跡(ほったのさくあと)は、古代城柵官衙(じょうさくかんが)遺跡で、平安時代の初めころ(約1,200年前)、律令国家がこの地方の統一を進めるために造った、政治的・軍事的拠点で、また儀式の場としての役割を持っていたと考えられています。外柵(がいさく)と呼ばれる、角材(高さ3.6m、縦・横30cm)を並べた材木塀は総延長約3.6km、遺跡の総面積は約87.8haにもなる広大な遺跡です。創建に使われた角材は、年輪の研究から延暦20年(801)ころの伐採と判明し、この遺跡はほぼその頃に創建さ…
日本家系図学会 令和6年度(第16回) 総会を、下記の要領にて開催いたします。ぜひ、ご参加下さいますようご案内申し上げます。興味のある方は、非会員でもご参加になれます。
日時 令和6年11月2日(土) 午後3時~5時
場所 末日聖徒イエス・キリスト教会 渋谷ワード
東京都渋谷区桜丘町28-8(JR渋谷駅南口 徒歩5分)地図 セルリアンタワーの裏です。
参加費 1,000円(資料代含む)
議事内容
石見銀山遺跡は、鉱山遺跡としてはアジアで初めて世界遺産に登録されました。遺跡のある大田市は松江市や出雲市からもかなり遠く、交通も便利ではないですが、かつては世界の銀の3分の1の量を産出していた世界的な鉱山ですので、一度は訪ねて見てください。詳しくはこちら…
「石見銀山(いわみぎんざん)遺跡とその文化的景観」は、平成19年世界文化遺産に登録されました。世界遺産は14の資産で構成され、「銀鉱山跡と鉱山町」(銀山柵内や大森町など)、「街道」(温泉津沖泊道・鞆ヶ浦道)、「港と港町」(鞆ヶ浦・沖泊・温泉津)の3つの分野に分類されています。戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた銀山は、世界の銀の約3分の1を産出したとも推定され、採掘・製錬の鉱山跡、外敵から守る城跡、物資を輸送した街道、港町、銀山に隣接して発展した大森町など、遺跡の保存状態も…
