島田宿大井川川越遺跡(しまだしゅくおおいがわかわごしいせき)は、江戸時代、東海道最大の難所、大井川の川越制度に関する遺跡で、当時の町並みが復元、保存された野外ミュージアムとなっています。
大井川は、江戸時代、幕府により架橋、通船を禁じられていました。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と「箱根馬子唄」(はこねまごうた)に歌われた所以です。ここでは川越人足たちの手を借りなければ、川を渡ることができず、島田宿の川越し…
瑠璃光寺(るりこうじ)は、曹洞宗の寺院で、山号は保寧山といい、防長屈指の大寺です。境内は香山(こうざん)公園と呼ばれ、五重塔を中心として、桜や梅の名所にもなっています。五重塔は国宝に、毛利家墓所は国の史跡に指定されています。
瑠璃光寺は、文明3年(1471)、陶弘房の夫人が夫の菩提をとむらうために、山口市仁保高野に創建した寺で、はじめ安養寺といいましたが、明応元年(1492)に瑠璃光寺と改められました。
現在の瑠璃光寺の場所には、室町時代、大内義弘が香積寺を造立…
誕生寺(たんじょうじ)は、日蓮聖人の誕生を記念して建立された寺院です。寺の前に広がる海の沖合には、日蓮誕生の際に鯛が集まり蓮の花が咲いたという逸話があり、地元民はこの海域での漁を禁じ「鯛の浦」と名づけ保護してきました。この真鯛の群泳は現在でも見ることができ、国の特別天然記念物に指定されています。
誕生寺は日保上人により建治2年(1276)日蓮聖人誕生の地に創建されました。しかし、明應2年(1498)大地震と大津波により流失し、現在の地に移りました。小湊村は近海航路の港…
新府城(しんぷじょう)は、武田勝頼が天正9年(1581)に築いた城で、武田家滅亡に関わる悲劇の城として知られています。現在は公有地となっており、本丸跡には藤武稲荷神社、塚などが置かれ、昭和48年(1973)には国の史跡に指定されています。
新府城は、釜無川の東にそびえる「七里岩」の崖上の天険を利用した城で、南北600m、東西550m、外堀との標高差80mの平山城で、石垣は用いられていません。本丸の西に「蔀の構」を隔てて二の丸があり、本丸の東には稲荷曲輪、二の丸の北には…