島田宿大井川川越遺跡〔史跡〕 -静岡県島田市-
2020 / 05 / 20 歴史コラム
目次
-
-シェア
島田宿大井川川越遺跡(しまだしゅくおおいがわかわごしいせき)は、江戸時代、東海道最大の難所、大井川の川越制度に関する遺跡で、当時の町並みが復元、保存された野外ミュージアムとなっています。
大井川は、江戸時代、幕府により架橋、通船を禁じられていました。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と「箱根馬子唄」(はこねまごうた)に歌われた所以です。ここでは川越人足たちの手を借りなければ、川を渡ることができず、島田宿の川越しの拠点となったこの地はたいへん賑わっていました。
遺跡には、口取宿 、仲間の井戸、番宿、荷縄屋、仲間の宿、立合宿跡、札場、川会所などが復元されており、往時を偲ぶことができます。島田市博物館もこの地にあり、大井川と川越しの様子、島田宿の川留め文化などを紹介しています。島田市博物館の前は大井川で、実際の川幅と水量を見れば、当時の川越しの困難さを想像することができるでしょう。
地図-島田宿大井川川越遺跡
島田市博物館
島田市観光協会
2020-05-20
札場
川会所
島田市博物館
大井川 対岸は金谷宿
撮影日:2019年03月30日