大湯環状列石〔特別史跡〕 -秋田県鹿角市十和田大湯-
2021 / 06 / 20 歴史コラム
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特別史跡 大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)は、野中堂、万座に所在する二つの環状列石を主体とする大規模な縄文時代後期(約4000年前)の遺跡です。
二つの環状列石は、川原石を様々に組み合わせた配石遺構を二重の環状に配置した構造となっています。環状列石の最大径は、野中堂環状列石が44m、万座環状列石が25mで、それぞれの中心の石と「日時計状組石」と呼ばれる特殊な形状の組石が一直線に並ぶ位置関係にあります。
環状列石の周辺については、これまでの調査により、建物跡、貯蔵穴などが規則的に分布することがわかっています。
史跡内からは様々なマツリや祈りに関わる遺構と遺物が発見されており、縄文時代の精神文化や社会構造を総合的に理解できる遺跡として、重要視されています。
-大湯ストーンサークル館パンフレットより-
地図 – 特別史跡大湯環状列石
大湯環状列石 – 鹿角市
撮影日:2020年09月04日
2021-06-20