雲巌寺〔禅宗四大道場〕 -栃木県大田原市雲岩寺-
2021 / 12 / 20 歴史コラム
目次
-
-シェア
雲巌寺(うんがんじ)は、栃木県大田原市雲岩寺にある臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は東山、越前の永平寺(福井県永平寺町)、紀州の興国寺(和歌山県由良町)、筑前の聖福寺(福岡県福岡市博多区)とともに、日本の禅宗四大道場との一つです。松尾芭蕉も訪れ、「木啄も 庵はやぶらず 夏木立」と句を残しています。
開山は、弘安6年(1283)鎌倉円覚寺開山仏光国師の弟子 高峰顕日(仏国国師)といわれます。兵火や火災の被害に遭いながらもその都度再建され、現在まで禅道場としての威厳が保たれてきました。八溝山地のふところ深くに抱かれ、四季折々の自然環境も美しく、清浄な気に包まれた寺ですが、禅の修行のための道場ですので、一般の方は堂内に入ることはできません。参拝の自由は許されていますが、御朱印帳等への墨書、押印の対応はなく、玄関に書置きの御朱印が用意されており、御朱印代300円を志納すれば受け取ることが出来ます。
JR東日本「大人の休日倶楽部」吉永小百合が主演するCM「黒羽の芭蕉篇」でこの寺が紹介されると、にわかに観光客が急増したようですが、お寺では観光地としてではなく、修行道場の聖域として内面的なものを感じてとってほしいようです。
地図 – 雲巌寺
雲巌寺 – 大田原市HP
撮影日:2021年11月12日