源頼朝上陸地〔千葉県指定史跡〕 -千葉県鋸南町勝山-
2022 / 02 / 22 歴史コラム
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石橋山の戦いで敗れた源頼朝は安房勝山に逃れますが、この地の豪族 安西景益は頼朝側につき自分の館に招き入れました。安西氏は千葉常長の二男常遠が安西四郎を称したといわれます。安西氏が築いたといわれる勝山城は千葉県安房郡鋸南町の勝山港を見下ろす八幡山にありました。中世の典型的な海城で、安西氏が出城として築いたのがその始まりといわます。その後、里見氏が一体を支配するようになると、この地は500艘ともいわれる里見水軍の本拠地となりました。江戸初期に里見氏が滅亡した後は、内藤氏、佐倉氏の居城となり、寛文8年(1668)、若狭小浜藩より酒井忠国が入城、以後明治になるまでの約200年間、酒井氏の居城となりました。現在、八幡山北側にある大黒山に模擬天守風の展望台(勝山城展望塔)があり八幡山を見下ろすことができます。八幡山周辺には堀切、曲輪跡などの遺構が残されています。源頼朝上陸地に行かれたら一緒に見学したいですが、急な坂道があります。
地図 ‐ 源頼朝上陸地
源頼朝上陸地 ‐ 鋸南町
撮影日2022年2月21日