掛川城(静岡県史跡・日本百名城) -静岡県掛川市-
2023 / 04 / 20 歴史コラム
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掛川は東海道の重要拠点であり、室町時代、駿河の守護大名今川氏が遠江進出を狙い、朝比奈氏に命じて築城させました。戦国時代には、山内一豊が城主となり、天守閣、大手門を建て、城郭を大規模に修築し、更に城下町の整備、大井川の治水工事なども行いました。一豊が土佐に転封された後、譜代大名が城主となりましたが、城主は度々変わり、最終的に城主となったのが、太田道灌の子孫といわれる太田資宗で、太田氏の治世は幕末まで存続しました。
一豊の建てた三層四階の天守は慶長9年(1604)の地震で倒壊し、元和7年(1621)に城主となった松平定綱によって再建されましたが、嘉永7年(1854)に起きた安政地震で再び倒壊し破却されました。現在の復元天守は平成6年(1994)に再建されたもので、日本初の本格木造天守となっています。
文久元年(1861)に再建された二ノ丸御殿は現存し国の重要文化財に指定されています。
撮影日2021年04月22日
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